詩
2014年 02月 28日
二女が、谷川俊太郎の詩をせっせと覚えていた。
・・・なんか、懐かしい一節。
『生きているということ ・・・ それは、ピカソ』
小学生の時に読んだ詩だけど、難しすぎて内容は サッパリ。
大人になった今、じっくり読むと、なんとも深い詩だなぁと思った。
生きる
谷川 俊太郎
生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木漏れ日がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみをすること
あなたと手をつなぐこと
生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと
生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ
生きているということ
いま生きているということ
いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ
いまいまがすぎてゆくこと
生きているということ
いま生きてるということ
鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ
人は愛するということ
あなたの手のぬくみ
いのちということ
by madeline-madeline
| 2014-02-28 17:37
| kokoro